お気に入り写真の選び方(2012年版)=新しい評価方法の提案写真に序列をつけること
フォトコンテストでは当然のこと順位やレベル区分を付けて賞などを与えている。画像の出来栄えに序列をつけるのはどのようにやるんだろう。
写真に限らない。芸術に限らない。一つの線の上に載っていないものを無理やり一つの線に並べなおそうとするんだから、簡単でない。しかも、周囲の納得性まで得ようとするのは不可能に近い。
作品より作者。作品は分らないが作者は分る。作品選考でなく作者選考。展覧会とか雑誌とかを眺めているとそんな気がしてくる。素人はこれだから怖いね。専門家になれば素人に見えないものも見えるのは当然。ただ飼いならされただけの専門家では定石を繰り返すだけに終わるだろうな。
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話は実は簡単。次の季節の挨拶に使う写真をどのように選ぶか。それだけのことです。
方法論が決まらなければ答えは出てこない。方法論は多分変わってくるだろう。だから例えば今回は2012年版としてみる。
評価の方法論が見えてくると写真術も見えてくる?かも知れないな。
「テーマが表現されていること」
狙い・命題・概念が、写真・画像に反映されている。作者がもった意図が明確に表現されている。作者の意図が明示されていようがいまいが明々白々である。
「表現がテーマを主張していること」
写真そのものが明確に訴えてくる。作者の意図と無関係に写真そのものが響いてくる。例え、偶然取られたものであっても写真は語り始めるのだ。
とすると両者は手順は違うが結果は同じ特性を持つ。作者の意図が何処にあろうが、作品が訴えてくるものが明確であること。心に響くこと。時には鋭く、時には柔らかく。
さて困ったぞ。写真の訴えを聞くだけの感性を持ち合わせているかどうか。訴えを言葉に変えるだけの表現力があるかどうか。しかし、贅沢はいえない。今、持っている感性と表現力で目の前の作品と相対するしかありません。
拙い能力でも、写真の語りを聞いて文字にすることです。一人歩きを始めた写真の声を聞き言葉にする。
気持ちよく感動をもって表現できればそれはいい作品。
他の人が表現したものなら、素直に共感できればやはりいい作品なんだろう。
気持ちの良さ、共感の程度を、「おおいに>やや>あまり>まったく」ぐらいで分ければ目出度くレベル分けが達成できる。
以上。これは新しい提案です。利用はOKですが、流用、引用、参考にしたことを表明くださいね。
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