『ホステスバイトで日テレ女子アナ内定取り消し事件に潜む深刻な差別意識?』ささざきりな-笹崎里菜
22歳
東洋英和女学院大
ホステスバイト
内定取り消し
日本テレビ
女子アナウンサー
清廉
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日本テレビ側データ
日本テレビホールディングス
http://www.ntvhd.co.jp/
代表取締役社長大久保好男
人事担当取締役:石澤顕
日本テレビ放送網
人事担当取締役執行役員 総務局長/人事局長:大沼裕之
http://www.ntv.co.jp/jinji/
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http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20141110/enn1411101528016-n1.htm
日テレ女子アナ、内定取り消しの波紋 過去にホステスバイト…異例の裁判どうなる? (1/2ページ)
2014.11.10
女子アナ内定を取り消された笹崎里菜さん
来年4月に日本テレビにアナウンサーとして入社予定だった女子大生が、東京・銀座でのホステスのアルバイトを理由に内定を取り消されたとして日テレを提訴したことが分かった。10日発売の週刊現代が報じた。訴えたのは、NHK連続テレビ小説「花子とアン」でもおなじみの東洋英和女学院大の女子大生。ホステスの仕事は内定取り消しの正当な理由になるのか。人気の高い女子アナをめぐり、前代未聞の裁判沙汰だ。
同誌に実名で告白したのは、ミス東洋英和2011に輝き、女性ファッション誌「JJ」の読者モデルとしても活躍した同大4年の笹崎里菜さん(22)。笹崎さんは昨年9月、日テレのアナウンサーの採用内定通知を受け、研修を受けていた。
今年3月、笹崎さん自ら人事担当者に電話をかけ、「母の知り合いの関係者が経営している銀座の小さなクラブで、短期間アルバイトしていたことがある」などと報告。その後、日テレ側との面談などを経て、4月に人事部長から内定取り消しの事実を伝えられた。
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20141110/enn1411101528016-n2.htm
日テレ女子アナ、内定取り消しの波紋 過去にホステスバイト…異例の裁判どうなる? (2/2ページ)
2014.11.10
女子アナ内定を取り消された笹崎里菜さん
笹崎さんは、日テレ側から「ホステスのバイトをしていたことがバレたら、週刊誌には好きに書かれる。耐えられるか」、「(コンドーム写真流出騒動があった)夏目三久(現フリーアナウンサー)のときはいろいろ書かれて、本人が傷つき、退社することになった」などと入社を諦めるよう説得され、最終的に、「日テレとして傷がついたアナウンサーを使える番組はないという判断となった」と通告されたと主張している。
笹崎さんは「私にとってアナウンサーになることは夢」としており、日テレに対し入社する権利があることを確認する訴訟を起こしたわけだが、女子アナの卵が起こした異例の裁判はどうなるのか。
若狭勝弁護士は「内定者も法的な保護を受ける立場にあり、合理的な理由がないと企業側が取り消すのは難しい。採用の経緯やアルバイトの実態も判断材料になるだろう。ただ、ホステスの仕事が社会経験の一つとして評価される側面もあり、数カ月のアルバイト歴を理由に内定を取り消すのは時代に合わないと判断されるのでないか」と指摘。第1回口頭弁論は14日に東京地裁で開かれる。
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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41106
2014年11月17日(月)
「局アナ内定取り消し」女子大生に
日本テレビが送っていた書簡が冷酷すぎる
『週刊現代』が女子大生と日本テレビの往復書簡を公開
東洋英和女学院大学の笹崎里菜さん
『週刊現代』11月10日発売号がスクープして以降、ライバル民放も大きく取り上げるなど大騒動となっている「日テレ女子アナ内定取り消し事件」。
注目の裁判が11月14日に始まったが、この裁判で証拠提出されているのが、日本テレビの人事部長、人事局長と女子大生が交わした手紙のやり取りだ。
11月17日発売の『週刊現代』は、女子大生の騒動後の心境と「往復書簡」の内容を詳細に紹介している。日本テレビ人事局の冷酷さに驚いてしまう内容だ。
まずは、事件の経緯を簡単に確認しておこう。
渦中の女子大生は「ミス東洋英和2011」にも輝いている笹崎里菜さん(22歳)。
「学生でこれだけ輝いてるんだから、アナウンサーになって磨いたらとんでもないことになる」と『とくダネ!』(フジテレビ系)で小倉智昭キャスターが絶賛したほどの逸材で、すでに「女子アナ通」の間では有名な女子大生だ。
2013年の9月、日本テレビ主催のセミナーに参加し、女子アナとして同社に2015年4月に入社する「採用内定」を得た。ところが今年の5月28日、日本テレビから一方的に内定を取り消される。その理由は「銀座のクラブでホステスをしていたバイト歴が、高度の清廉性を求められるアナウンサーに相応しくない」というものだった。
「往復書簡」は、笹崎さんが「バイト歴」を人事担当者に自ら報告、日本テレビ内で問題になった4月から5月にかけてのものだ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41106?page=2
「局アナ内定取り消し」女子大生に 日本テレビが送っていた書簡が冷酷すぎる
2014年11月17日(月)
賢者の知恵
「経歴の詐称は背信行為」と一刀両断
4月21日、笹崎さんは、日本テレビの人事担当者から「アナウンサーになったあと週刊誌などにバイト歴が書かれると、あなたやあなたの家族が大変傷つくであろう」と言われ、内定の辞退をすすめられたことを受けて、それでも内定辞退はしない旨を切々と綴った書簡を送った。
これに対し、日本テレビ側は人事局長が、5月2日付で、笹崎さんに非情とも言える返事を送った。
〈銀座のクラブでホステスとして就労していた貴殿の経歴は、アナウンサーに求められる清廉性に相応しくないものであり、仮にこの事実が公になれば、アナウンサーとしての業務付与や配置に著しい支障が生ずることは明らかです〉
〈ホステスとしてのアルバイト歴だけを意図的に申告しなかったわけですから、貴殿の行為は、重要な経歴の詐称に他ならず、弊社との信頼関係を著しく損なう背信行為〉
こう、宣告して、日本テレビは笹崎さんに繰り返し「内定辞退」を迫っている。訴状によると、日本テレビの人事部長は笹崎さんに「(内定辞退は)取り消しよりは騒がれずにすむ」とも言ったという。よほど彼女に自主的に辞めてほしかったようだ。
「経歴詐称」などと宣告された笹崎さんは、悲痛な中身の返事を書いたのだが、これに対して、日本テレビが返した書面は、5月28日付の〈弊社として、貴殿の弁明を受け入れることはできません〉という「内定取消通知書」だったのだ。
『週刊現代』が詳しく報じている、笹崎さんと日本テレビの「往復書簡」の全貌を読むと、「青田買い」をしながら、曖昧な理由で就活ができない時期に内定を取り消すという、日本テレビの採用活動のお粗末さが伝わってくる。
『週刊現代』編集部の担当者が言う。
「14日に行われた第1回口頭弁論に日本テレビ側代理人は出席せず、次回期日は1月15日となりました。これも、12月中は日本テレビ側代理人の都合がつかない、という理由のようで、時間稼ぎをしている印象があります。笹崎さんの日本テレビに入社したいという思いは変わっておらず、今週号でも、週刊現代だけにその心情を語ってくれています」
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雑感
変わった裁判だというが基本的な人権に関わる内容だから注目すべきだろう。仕事に卑賤があるのか、もしくは不適切性があるのか、疑問は多い。取り消した本人(人事部の責任者?)は女性が接客する店には行かないのか。日テレでホステスを置いている店に行く人は全員解雇なのか。かりにプライベートであっても。社員がいなくなってしまうよ。
日テレは取り消し理由を他にも留めてくるだろう。虚偽記載とか?。
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既に裁判が始まっていて日テレ側は当事者(人事担当?)はおろか、代理人も出席しないって随分な対応だ。清廉を尊重する企業側の姿勢として不適切かもしれない。そもそも清廉をk地に出来る資格があるのだろうか。疑問が上積みされるばかりだ。
日本テレビ人事担当(人事局長:大沼裕之)は6月就任だから、実態は局長の下の人事部長(誰?)の暴走だろうか。ただ就任後既に5か月経過していることを踏まえれば人事局長の責任も小さくないどころか、不慣れとは言え手際の悪さに異動は免れないだろう。
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日テレが考えている以上に大きな問題だろう。解散総選挙で風が止むのを期待しているだろうが、問題の本質は深くて鋭い。日テレの職業差別意識を問われれば、その根っ子は読売新聞にも関連しているかもしれない。読売グループの「正義」はこの場合、どのように作動するのか。因みに読売オンライン(http://www.yomiuri.co.jp/)で笹崎里菜の記事検索すると11月18日現在では何も表示されない。何らかの意図を感じないわけにはいかない。
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